紋付懸盤膳部 (柳廼社・大野市歴史民俗資料館保管)

懸盤とは、晴の儀式に用いる調度で、食器をのせる台のことをいう。もとは四本足の台に折敷をのせたが、後には上下作りつけとなり、反った足のある漆塗り膳の華美なものの称となった。膳部とは、料理のことをいう。 懸盤および飯腕・汁碗など一式が伝存する本品には、古河土井本家の紋が付いていることが確認できよう。本家より入輿したときの道具であろうか。なお蛇足ながら、利勝の官職「大炊頭」とは、律令制における食糧を司る役所の長官のことをさす。